研究概要 |
1.ミオイノシトール三リン酸の合成法としてより有利になると思われるシクロヘキシリデンの代わりにイソプロピリデン基にかえる方法を検討した。シクロヘキシリデンと同じ程度であることがわかった。 2.1,2-シクロヘキシリデン、3,4,5,6-テトラアセチルミオイノシトールの酵素による加水分解を新たに検討した。加水分解が位置選択的に起こることを見いだした。 3.1,2-シクロヘキシリデンミオイノシトールの酵素によるアセチル化において酵素の種類、影響について調べた。Lipase CESが最良であった。又、酵素は繰り返し使用し得ることがわかった。 4.リン酸化剤として用いるXEPA(o-キシリレンジエチルホスホアミダイト)は大量生産はかなり難しいことがわかった。そこで代わってジアルキルクロロホスファイト法を開発する必要が生じた。ジエチルクロロホスファイトを用いてリン酸化を行うと脱エチル化が完全に行い難いこと、ジメチルクロロホスファイトは、純品が得難いのでどちらにするかしらべている。
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