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1995 年度 実績報告書

トロポノイドジチオクラウンエーテルを用いた水銀の液膜輸送と理論解析

研究課題

研究課題/領域番号 07554036
研究種目

試験研究(B)

研究機関佐世保工業高等専門学校

研究代表者

平山 俊一  佐世保工業高等専門学校, 助教授 (00249880)

研究分担者 平田 豊  佐世保工業高等専門学校, 助教授 (40212170)
キーワードトロポノイド / チオクラウンエーテル / 分子力学計算 / 分子軌道計算
研究概要

これまでに合成されたトロポノイドジチオクラウンエーテル類は,水銀に対してのみ親和性を示すことが分かっている.我々は,他のチオクラウンエーテル類に見られないその特異性の由来を明らかにするために,今回計算化学的手法を用いた.まず,おおよその母体構造を分子力学計算(Sony Tektronix社CAChe Mechanics)により求め,それを基に水銀錯体を組み立てた後,同じくMechanics計算を行い,仮の錯体構造とした.引き続き,半経験的分子軌道計算(CAChe MOPAC,PM3ハミルトニアンを使用)を行い,母体とその水銀錯体の構造を比較・検討した結果,水銀がポリチオエーテル環の空孔にフィットすることが明らかとなった.
本来ならば直ちに非経験的分子軌道計算(ab initio法)に移るべきであるが,現在所有するSony Tektronix社CAChe Mulliken (Version 1.1.0)では水銀が取り扱えない.そこで,ポリエーテル環に酸素のみを含む仮想分子,“トロポノイドクラウンエーテル"に関して,母体とそのリチウム錯体の構造を求めた.
一般に水銀錯体の構造解析に関しては,今のところMOPACが最も信頼性が高い.しかしながら,あくまでもMOPACは半経験的計算法なので,さらに精度の高い計算(非経験的分子軌道計算)を行わなければならないのは自明である.
なお,平成7年度中にCAChe Mullikenが2.0にバ-ジョンアップされ,水銀の計算が可能となる予定であったが,間に合っていない.

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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