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1996 年度 実績報告書

トロポノイドジチオクラウンエーテルを用いた水銀の液膜輸送と理論解析

研究課題

研究課題/領域番号 07554036
研究機関佐世保工業高等専門学校

研究代表者

平山 俊一  佐世保工業高等専門学校, 助教授 (00249880)

キーワードトロボノイド / チオクラウンエーテル / 水銀イオン / 分子軌道計算
研究概要

これまでに合成されたトロポノイドジチオクラウンエーテル類は,水銀に対してのみ親和性を示すことが分かっている.筆者は,他のチオクラウンエーテル類に見られない特異性の由来を明らかにするために,昨年度に引き続き計算化学的手法を用いて錯体の構造,および物性を求めた.
これまで,トロポノイドジチオクラウンエーテル-水銀錯体について半経験的分子軌道計算(CAChe MOPACPM3)を,仮想分子"トロポノイドジチオクラウンエーテル"-リチウム錯体について非経験的分子軌道計算(CAChe Mulliken)を行ってきた.
今年度は,異なるハミルトニアン(AM1)を用いてトロポノイドジチオクラウンエーテル-水銀錯体の構造解析を行った.さらに,"トロポノイドクラウンエーテル"-マグネシウム錯体についても計算を行い,電子状態を調べた.
本研究により,トロポノイドジチオクラウンエーテルが水銀イオンと錯形成する場合,トロポンカルボニル基の寄与が重要であることと,半経験的分子軌道計算(MOPAC)をクラウンエーテル錯体に適用する際には,計算結果が用いるハミルトニアンに依存することが判明した.
なお,非経験的分子軌道計算ソフトウェア(CAChe Mulliken)のヴァージョンアップ(ver.1.1.1→2.0)により,水銀のab initio計算が可能となるはずであったが,本研究期間には間に合わなかった.従って,新規イオノフォアの分子計算・合成には至っていない.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shun-ichi Hirayama: "Conformations of Troponoid-annexed Dithiocrown Ethers(2)" Reseach Reports of Sasebo College of Technology. vol.33. 23-26 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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