研究分担者 |
加藤 正直 豊橋技術科学大学, 分析計測センター, 助教授 (90144211)
斉藤 紘一 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90004457)
渡会 仁 大阪大学, 理学部, 教授 (30091771)
鈴木 信男 石巻専修大学, 理工学部, 教授
秋葉 健一 東北大学, 素材工学研究所, 教授 (00006040)
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研究概要 |
溶媒抽出平衡の数値データや図表データの整理・収録を進めると共に,抽出条件の選択や結果の予測を可能にする目的で,国際的な学会誌に搭載された,主に1992年以降の研究についてその抽出データをデータ入力用フォーマットあるいは直接フロッピ-ディスクに収録した。データの管理,利用のシステム化に関して検討を行った結果,典型的なキレート抽出系はもとよりイオン会合抽出系,協同抽出系や工業的抽出系のデータ,湿式精錬や原子力分野での有用なデータも適切に評価,収集する方法を確立した。定数として与えられていない数多くの分配比や抽出率などの数値あるいは抽出曲線についても数値化して収録することを可能にした。付随する書誌事項はもとより,抽出試薬などの名称についても商品名,略称も含めて化合物のデータテーブルを作成し,それぞれのデータテーブルを相互に検索利用できるシステムを構築した。 これまではデータベース化されたデータのファイルを作成し,これをフロッピ-ディスクにコピーして共同研究者に配布しデータを利用する方法をとっていたが,本年度の改良の一つはデータの転送に光通信を用いた点を挙げることが出来る。これによりデータのやり取りが高速化された。さらに,新しい試みとして,本システムのセンターマシンとして,ワークステーションを導入し,LANに結合することにより,各研究分担者から直接アクセスした。これにより,一極集中化をさけ,データベースの収集・管理・利用の効率をあげることの可能性が大きくなったところが本年度の最大の成果である。
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