研究概要 |
低速多価イオンによる表面水素のポテンシャルスパッタリングイールドを、Ne,Ar,Kr,Xeの各イオンについて、最大24価まで測定した。以前のデータと16価程度まではよい一致が見られた他、高価数になるとべき依存性からのずれが明確に観測された。これは我々の提唱している多価イオンによる化学結合ボンド切断モデルの予言と定量的にも一致することが確認された。また、製作した超高真空槽と多価イオン源の結合、2次元位置検出器の動作確認を終え、放出されてくるプロトンの角度分布の測定をはじめた。本年度は清浄表面に規則正しく付着させた水素の定量的3次元分析を本格化する予定である。
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