(1)チューナブルなモードロック半導体レーザを組み込んだ光源を試作する準備として次の検討を実験的、理論的におこなった: (a)受動ないしハイブリッドモード同期動作可能な多電極構造半導体レーザマスク設計と外部機関協力による素子試作; (b)高品質無反射(AR)コーティングを可能とする二酸化シリコン、酸化チタン積層構造用電子ビーム蒸着装置の精密な条件設定; (c)回析格子回転機構を持つチューナブル外部共振器型モード同期半導体レーザ用ハウジングの改良設計と外部発注による試作。 (2)広帯域に動作可能な無反射コーティング層の形成技術を改良するとともに新しい設計手法の提案を行い、これを1.5ミクロン帯半導体レーザに適用し、2層構造によって反射率10の-3乗以下を達成した。 (3)超短光パルスを用いた全光学型超高速光スイッチである非線形光ファイバループミラースイッチの多波長動作におけるウ-オクオフ効果のチューナブルパルス光源による評価の予備実験を実施した。 (4)1.3ミクロンパルス光源の準備のために、最適なARコーティング条件を設定し、蒸着を行い、レーザ増幅器を試作中である。
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