研究分担者 |
真鍋 鷹男 東芝機械株式会社, 中央研究所, 所長
橋詰 等 東京工業大学, 工学部, 助手 (50218400)
稲場 千佳郎 東京工業大学, 工学部, 助手 (10223231)
割澤 伸一 東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (20262321)
新野 秀憲 東京工業大学, 工学部, 助教授 (40196639)
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研究概要 |
平成7年度においては,所期の研究目的を達成するために研究代表者及び分担者の綿密な情報交換と共同作業の下で次のような要素研究を遂行し,平成8年度に実施予定の具体的なシステムマシン開発のための準備を整えた. (1)在来の工作機械システムの具体的な構造設計に関する設計データを整理した上で,次世代生産環境に対応可能な新たなシステムマシンの設計仕様を策定した. (2)既に開発済の機能集積形機械のプロトタイプの構造分析を行い,システムマシン開発のための構造変更のための再設計を行った.また,具体的な多重主軸の組込み方法を決定した. (3)複合加工を行う際に特に問題となる多重主軸の運転中の主軸部分の力学的・熱的挙動を捉えるため,新たなインプロセス計測方法を開発した.また,それを用いて複雑な熱的挙動を解明することができた.その成果の一部は日本機械学会論文集に公表した. (4)多重主軸構造の数学モデルを構築した上で,それに対応した実験モデルを製作し,両モデルを用いて複合加工時における複雑な力学的・熱的挙動を解明することができた.また,それらの特性の評価方法を定式化し,運転時に特に重要となる熱変形抑制方法として能動的伝熱促進方法を策定することができた.その成果の一部は日本機械学会全国大会の他,海外の学術会議にて公表した. (5)複合加工が可能なシステムマシンのテーブル運動制御のためのシステムを設計し,ワークステーション上で,その妥当性を確認した.システムマシンが具備すべき高速・高精度を実現するテーブルマシンに適用可能と考えられる電気粘性流体応用テーブルシステムの基本特性を明らかにした.その成果の一部は日本機械学会論文集に公表した. (6)プロトタイプに組込むことを前提とした最終的な多重主軸の設計仕様を概ね決定することができた.
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