研究課題/領域番号 |
07555045
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
赤澤 真 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (60005379)
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研究分担者 |
足立 茂 日本ファインセラミックス(株), 製造部第三課, 課長
松谷 保 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (60042256)
大久 忠義 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (40099768)
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キーワード | セラミックス / ラッピング / 球 / 真球度 / 精度 / 表面粗さ / 自動計測 |
研究概要 |
本研究の目的は、セラミックス素球を、真球度0.1μm、表面粗さ0.01μmRmax、相互差0.1μmの加工精度まで、低コストで迅速に研磨できる球研磨システムに、研磨過程における研磨の進行状態の監視及び完成品の最終検査システムを含む総合化された球研磨システムを構築する事である。このための基本的要素技術である球研磨システムについては、既に完成している。新たに確立するべき要素技術としては、球搬送技術、識別判定技術があり、この開発のための基礎的研究を行った。このうち識別判定技術には基本的に球の精度計測が含まれる。すなわち目標仕上げ寸法からの偏差、真球度、表面粗さである。 寸法測定:寸法測定は一般に平行な二面に挟んで行うが、この場合等径ひずみ円の性質は検出されない。この点を改善するためには、V溝を含む三点測定か、三球座を含む四点測定が適当である。自動化及び連続測定のしやすさから本研究ではV溝方式を採用する。すなわち傾斜V溝を連続して転がる研磨球の径を、基準球からの偏差として検出し、あるゲージで分類するシステムを設計した。 真円度測定:真円度の測定は、本助成金で購入した小型真円度測定機(タリロンド31PC)により測定する。球の保持機構を設計試作し、その機能を確認した。しかし球の送り込みは測定機の機構上自動化は困難であり、自動寸法計測システムによる計測結果のデータ処理により達成することとした。 粗さ測定:光学式とし、寸法測定システムに組込み同時測定できるシステムを設計した。 以上のように一定長さのV溝を通過する間に精度の3要素を全て自動計測できるシステムを設計した。
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