• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

音響ホログラフィに基づく機械騒音のリアルタイム映像化システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 07555052
応募区分試験
研究機関東京工業大学

研究代表者

梅澤 清彦  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (60016780)

研究分担者 大嶋 俊一  東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (30262322)
北條 春夫  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (40108238)
キーワード計測 / 音響 / 実時間 / 機械騒音 / 音響ホログラフィ / マイクロホンアレイ
研究概要

前年度に製作したマイクロホンアレイにマイクロホンを100本(10×10)取付け,マイクロホン100チャンネル分の信号処理回路を製作して,1平面の音圧分布が位相を含めて実時間計測可能なシステムを構築した.音圧分布計測は0.625m×0.625mの範囲内で行い,平面内の計測点間では同時性が確保されている.
スピーカによるモデル音源を用いて実際に音場を計測し,実験的な検証を行った.なお,本研究は実用性を考慮し,計測はすべて無響室ではない一般的な実験室内で行っている.
まず,従来から用いている走査型のマイクロホンによる音圧分布計測結果と比較して,アレイによる音圧分布計測結果は計測平面の周辺部に誤差を含み得るが,その結果を用いて音源探査処理を行った結果,十分な実用性があることを示した.
また,音源の信号と非同期の参照信号を用いた場合でも,本計測システムは音場の計測が可能であることを示した.さらに,スピーカを2個用いた2音源の音場について,それらの信号を非同期とした場合でも,本実時間計測システムによって,時間とともに変化する音場の干渉の様子が計測できることを示した.
モータによって回転するアームにスピーカを取付けて移動音源とした場合について,本計測システムによる音圧分布計測を行った.計測条件は,スピーカが移動する周速を最大0.84m/s,計測平面全体のサンプリングレートを最高18.8Hz(およそ50ms間隔)とし,本システムは連続的に16回の計測が可能である.音圧分布計測結果から音源探査を行った結果,スピーカ位置が回転移動している様子を把握することができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 北條 春夫: "機械装置騒音を対象とした音源近傍の音圧分布計測による音場推定法の研究(第1報、音圧計測と同一面での粒子速度分布推定法)" 日本機械学会論文集(C編). 62・602. 4032-4039 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi