• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

プラント設計時の人間の誤り防止システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07555079
研究機関横浜国立大学

研究代表者

柴田 碧  横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30013098)

研究分担者 高田 一  横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20154792)
キーワード多情報の一元的表現 / 色彩 / コンピュータ・グラフィックス / Neural Network / 視線 / コンピュータ・ゲーム / フラクタル / 質感表現
研究概要

プラントの設計時には,多くの基礎データ,参考データを設計者が扱いながら,設計図書(いわゆる計算書など)をまとめ,それを最終的な図面へとまとめ表現して行く。その過程で,機械設計の分野では,3次元的な内容を扱うことが多い。この内容(データ)の情報量は時によっては莫大なもので,それを総合的に記憶し,判断して,目標とする与件と照合しつつ,設計成果を導出する。この過程をいかに巧みに,エラーをすくなく行うかは,設計者の技術的経験と直観にたよるところが大きい。
従来は,このための基礎データ,参考データ,また中間の成果物としてのデータを,紙の上に図化,表化して,それを繰りながら作業を実施した。しかし近年では,コンピュータ・グラフィックスのための計算機と,それをサポートするソフト・ウェアの発展が目ざましい。
本研究は,異形タンクのスロッシング現象などいくつかの,多次元構造物・システムの動的応答などを,コンピュータ・グラフィックス上に設計行為をふまえて適切に出力し,直接設計行為に結びつけるシステムの開発を行うことを研究の目的とした。その過程として,表示しなければならない内容を,実験,既存のプログラムの出力,新規の解析法による出力結果,多量の情報の要約(Neural Networkによる),などについて試みた結果,これらの色彩化が最も重要であることが判明した。この色彩化は,従来直観的に,あまり深い考察をされずに行われていたが,それを計算機システムを通じ自動的に,ある場合には,多量の情報を要約して,一つの色彩として表現することも含め研究した。この過程で,見る側の視線の動きが重要であること,また,近来のゲームの流行,体験が,最近の若い技術者にとって,色彩面を通じて,上述の研究の結論に大きな影響を及ぼしていることを知り,必要な手法を開発し,あるいは被験者を用いてその特性の測定を試みた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] SHIBATA,H. MATSUMURA,A.: "Role of Hidden-layer in N.N.Analysis for Spectral Analysis of Structural Vibration" Proc.of APCOM (Asian-Pacific Computational Conference) '96,(Souel). 2467-2472 (1996)

  • [文献書誌] SHIBATA,H. MATSUMURA,A.: "Converting Multiple Data to Color by Neural Network System." Bull.of Yokohama Nat'l.Univ.No.46. (1997)

  • [文献書誌] 柴田 碧・高田 一 ほか2名: "ニューラルネットによる振動波形情報の色彩による表現" 日本機械学会 D&D 97 講演論文集. (発表予定). (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi