研究課題/領域番号 |
07555146
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
日野 伸一 九州大学, 工学部, 助教授 (00136532)
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研究分担者 |
黒田 一郎 九州大学, 工学部, 助手 (10253478)
牧角 龍憲 九州共立大学, 工学部, 教授 (20136534)
太田 俊昭 九州大学, 工学部, 教授 (70037753)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 炭素繊維ネット / 連続繊維補強 / 複合構造システム / 押抜きせん断 / 曲げ / プレストレストコンクリート |
研究概要 |
近年、構造物の長大化の要求がますます高まる中で、プレストレストコンクリート(PC)橋における長大化のキ-ポイントは自重の軽量化にあるといえる。PC箱桁橋を例にとれば、桁自重に占めるウェブ部の割合は通常30〜40%である。そこで,研究代表者らは、高強度コンクリートと炭素繊維連続補強材を活用した高強度骨組部材と、二次元連続炭素繊維補強材(CFRPネット)を用いた薄肉ウェブから成る複合構造システムを提案し、その開発研究の一環として、以下に示す一連の基礎的研究を行ったものである。 (1)複合構造システムによるPC箱桁橋の数値解析 PC箱桁の実橋断面を解析例として、断面を本構造に置換した解析モデルに対するFEM解析を行った結果、従来形式のウェブに対して約50%の軽量化が可能であることが確認された。 (2)CFRPネットをせん断補強に用いたコンクリートはりのせん断耐力評価 ・CFRPネットのメッシュ間隔を選択することにより、ひび割れ制御が可能である。 ・CFRPせん断補強はりのせん断耐力は、既往のRCはりのせん断耐力設計式により精度良く評価できる。 (3)CFRPネットを用いたコンクリートスラブの曲げ・押抜きせん断耐力評価 ・CFRP補強スラブは、RCスラブに比べて初期ひび割れ発生後の曲げ剛性低下が顕著である。 ・CFRP補強スラブの曲げ耐力は、既往の設計式で安全側に評価できる。 ・CFRP補強スラブの押抜きせん断耐力は、CFRPの鉄筋に対するヤング係数比を用いて既往のRCスラブの設計式を修正することで、比較的精度良く評価できる。
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