研究課題/領域番号 |
07555159
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉井 信行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90010818)
|
研究分担者 |
森山 聡之 九州大学, 工学部, 助手 (50136537)
中北 英一 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70183506)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (50221148)
宇治橋 康行 福井工業大学, 工学部, 助教授 (60092764)
|
キーワード | レーダ情報 / 降雨の時空間分布 / パターン分類 / 一雨 / レーダ定数 / 降雨の地形依存性 / 動画 / カオス |
研究概要 |
1)データの収集と標準化:建設省九州南部レーダーの1993年の1年分のデータを収集した。これらのデータを、レーダ反射電力Pr生データ値、極座標レーダ反射因子Z値、極座標降雨強度R値及び直交座標降雨強度R値に変換し、CD-ROMに焼きつけて分担者に配布した。 2)レーダ出力から降雨への変換:レーダ反射因子を光学式雨量計から得られる短時間降水強度とについてZ-R関係を定め、レーダ定数B、βを線形回帰法や層別平均値法で調べた。さらに、重みつき線形回帰、非常線回帰などを用いてその適合度を詳しく調べている。 3)九州南部レーダのカバーするAMeDASデータをもとに、無降雨継続時間が6時間以上、全観測域の平均雨量が0.5mm以下の時間が12時間以上継続する条件の下で一雨の分離を行った。K-Means法により毎時間雨量強度のパターン分類を行い、9つのクラスターに分類した。 4)降雨事象に対して雨域の水平移流ベクトルと、水平移動に伴う発達・衰弱量を移動方向別に抽出して動画を作成し、発達・衰弱量分布と地形との定性的関係を得た。 5)地上雨量のデータより降雨時系列分布がカオスであり、自由度が4以下であることを示した。 6)降雨強度の空間相似性、時間継続性の統計的性質をどのように評価するかについて議論を深めた。
|