研究概要 |
(1)洪水流表面流速の解析法に関する研究(1)洪水流を斜め写真撮影した場合における写真画像の標定法についてあらかじめ数個の標定点の座標位置を実測しておき、写真画像中に含まれるそれら標定点の座標が実測値に適合するように写真の倍率、傾き(κ,φ,ω)ならびにレンズ収差率を決定する方法を確立した。(2)写真画像解析における誤ベクトルの除去法ならびに除去されたベクトルの補充法について写真画像解析法により流速ベクトルを計算した場合誤ベクトルが生じることが避けられない。3次元曲面適合法を多段階的に適用し誤ベクトルを除去し、またそれを補充する方法を確立した。(3)発散ならびに渦度を計算する方法について従来用いていた発散ならびに渦度の計算法における欠陥を除去し、それらを確実に計算できる方法を確立した。 (2)洪水流の乱流構造に関する研究(1)洪水流における並列らせん流の構造について並列らせん流の発生の状況、それらと渦あるいはボイルとの関連等についてその実態を明らかにした。(2)洪水流の乱流構造と河床波との相互関連について洪水流の乱流構造と河床形状を同時計測し、その相互関連性を明らかにした。
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