研究課題/領域番号 |
07555182
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 泰人 京都大学, 工学部, 教授 (60025963)
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研究分担者 |
佐藤 行成 日本科学工業株式会社, 研究部, 部長
梅宮 典子 京都大学, 工学部, 助手 (90263102)
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キーワード | 環境放射束計 / 立方体放射束計 / 較正装置 / 放射吸収熱量 / 形態係数 |
研究概要 |
(1)3素子型の環境放射束計を6枚製作した。環境放射束計は100mm平方で厚さ3.5mmの大きさを有し、センサー部は中央の30mm平方に位置。その内部に4mm×28mmの黒色素子が1枚、白色の素子が2枚、アルミ表面素子が2枚、からなるものである。 (2)環境放射束計の較正装置を製作した。較正装置は、環境放射束計の伝導熱定数を定めるための熱伝導率測定装置と、環境放射束計の放射吸収熱量を定めるための定温放射伝達装置の2種類からなり、前者は、40cm立方で標準板としてシリコン板を使用。後者は、90cm×90cm×90cmの容積の空間を持つ厚さ5cmの断熱材でできており、空間内部の中央に環境放射束計を保持して、定温水を循環することにとって、温度差をつけた。 (3)立方体放射束計を製作した。これは、環境放射束計の6枚を立方体状に組み立てたものである。支持する台が大きすぎるため、支持台と支持棒に工夫が必要である。 (4)人体形状を立方体の置き換える場合の形態係数の各面の重み係数について検討した。これは、人体形状の中からの距離で表した立方体表面からの形態係数を基に、床・壁などの実際の室形状に対応するように、形態係数の値を修正するものである。 (5)4素子型の環境放射束計について検討した。これは、太陽放射の計測を対象とする短波長域(0.3μm〜2.5μm)、地物からの放射を計測する長波長域(2.5μm〜100μm)のほかに、赤外線ストーブなどの中間赤外域(1.5μm〜6.0μm)を含むもので、センサー材料について検討し、珪素系の材料を最適として選んだ。
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