本年度は昨年度に試作したプルトルージョン装置を用いて以下の実験を行った。 1)SiC繊維強化ガラス、W繊維強化系材料での界面せん断剥離、界面せん断滑り応力の室温での測定を行った。 2)SiC繊維強化ガラスでは室温〜1000Kまでの温度領域での測定を行い、その結果を熱応力との関連で考察した。 3)(1)および(2)の試験片中の熱応力分布、プルトルージョン試験中の熱応力の有限要素法による解析を行い、連続体力学による解析との差異を明確にした。 4)有限要素法解析による試験片中の最大せん断応力基準を用いた界面せん断剥離、滑り応力の定量化を行い、最大応力基準が実験結果をうまく説明できることが明らかになった。 5)プルトルージョン試験後の突き出し長さのレーザー干渉計による測定とデータ取り込みおよび有限要素法解析の入力データへの連結手法を検討した。 以上の結果をもとにプルトルージョン装置汎用化のための問題点の抽出ならびに実験データの解析方法を検討した。
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