研究課題/領域番号 |
07555236
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷部 伸治 京都大学, 工学研究科, 助教授 (60144333)
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研究分担者 |
阪本 俊幸 古河電工(株), 設備開発部, 主任
香村 幸夫 古河電工(株), 設備開発部, 新プロセス開発室長
加納 学 京都大学, 工学研究科, 助手 (30263114)
橋本 伊織 京都大学, 工学研究科, 教授 (40026076)
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キーワード | 押出機 / 発泡押出 / 流動解析 / 品質制御 / モデル予測制御 |
研究概要 |
本年度の研究成果を以下にまとめる。 1.押出機(φ=30mm, L/D=30)、走線用サプライ装置、引き取り機、巻き取り機を用いて、φ=18mmの銅線に種々のメルトインデックス(MI)(0.3〜7.0g/10min)、密度(0.922〜0.956g/cm3)を持つ12種類の低・中・高密度ポリエチレンを被覆する、(1)ソリッド状態での押し出し実験、(2)発泡剤を加えた発泡押出実験を繰り返し、表面形状や発泡状態(SEM写真による目視判定)ならびに外径を測定(評価)し、押出機操作条件との関係を定量化するための実験を重ねてきた。さらに、オフライン型の静電容量計を用いて静電容量を測定する実験も併せて行い、これによって、材料特性と、安定的な押出が操作条件(シリンダ温度、ヘッド温度)との関係を広い範囲にわたって明らかにすることが出来た。この結果として、製品の電気的特性を代表する発泡率を向上させるためには、材料特性として、溶融粘度が小さくかつMIが小さいことが望ましいことがわかった。 2.ニップル・ダイ形状の設計を支援するために必要な流動解析については、実験装置で実際に用いられている境界条件のもとで、FEMを用いて流動解析ができるシミュレーションプログラムを完成させた(ただし、構成方程式の導入にはいたっていない)。 3.最小分散制御系については、モデル予測制御法との融合を図り、実際に実験機に実現するための理論的検討を加えた。
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