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1995 年度 実績報告書

分散型異常診断システムの実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07555238
研究種目

試験研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

松山 久義  九州大学, 工学部, 教授 (80011039)

キーワード安全 / 自律分散 / 異常診断 / 運転支援 / 人間=機械系 / 自動化 / 化学プラント / 知識工学
研究概要

(1)対象プラントの測定値を正常値と異常値に区別できると仮定した場合に,サブシステム間の情報交換なしに異常の原因の探索ができる対象領域に分割するプログラムを,大規模な対象プラントに関する計算を行うためにエンジニアリングワークステーション上で開発した。
(2)アルデヒド法酢酸製造プロセスの酸化反応工程の異常診断用モデルとして,状態変数を点で,状態変数間の因果関係を有向枝で表し,さらに,関係が「助長」か「抑制」かを有向枝に「+」,「-」の符号を与えることにより表現する符号付有向グラフを採用した。アルデヒド法酢酸製造プロセスの酸化反応工程の符号付有向グラフを作成し,上記のプログラムを用いて,対象領域に分割した。
(3)(2)で求めたそれぞれの対象領域の異常診断を行う異常診断システムをパーソナル・コンピュータ上に作成した。さらに,それらの異常診断システム間で情報交換を行って,診断確度,診断精度の向上を計る分散型異常診断システムを,個々の異常診断システムを格納したパーソナル・コンピュータをネットワークで結合することにより実現した。
(4)アルデヒド法酢酸製造プロセスの酸化反応工程の動的シミュレータをエンジニアリングワークステーション上で作成したが,異常時のシミュレーションにおける数値的安定性に問題が残っており,来年度において解決する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 武田 和宏: "符号付有向グラフを用いた異常診断法の改良" 計測自動制御学会論文集. 31. 98-107 (1995)

  • [文献書誌] 柘植義文: "不確定な正常状態で運転される連続プロセスの異常の検出と診断" 化学工学論文集. 21. 565-572 (1995)

  • [文献書誌] 渕野公市: "測定器の故障を診断するためのアルゴリズムと診断システムの設計法" 化学工学論文集. 21. 766-775 (1995)

  • [文献書誌] 富永 博夫: "化学反応と反応器設計" 丸善(株), 361 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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