研究課題/領域番号 |
07555262
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柘植 新 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (60023157)
|
研究分担者 |
渡辺 忠一 フロンティア, ラボ(株), 研究員
北川 邦行 名古屋大学, 高温エネルギー変換研究センター, 助教授 (00093021)
大谷 肇 名古屋大学, 理工科学総合研究センター, 助教授 (50176921)
|
キーワード | パルスレーザー / 分解 / 原子発光検出 / 熱分解ガスクロマトグラフィー / 機能性高分子 / 微細構造解析 / 昇温熱分解 / 生分解性プラスティツク |
研究概要 |
本年度は、当基盤研究の備品として新たに購入した、パルス熱分解装置を直結した原子発光検出器用ガスクロマトグラフ(GC)と、マイクロ波発生装置とのオンライン直結システムを利用して、主鎖中にヘテロ原子を含む下記の機能性高分子材料の微細構造解析およびキチン/キトサン試料などの生分解性を備えた高分子材料の構造解析を行った。 ・ポリスチレン型イオン交換樹脂の架橋点の定量 ・アニオン重合により合成されたポリメチルメタクリレートの末端基定量 ・臭素-アンチモン系難燃焼化ポリカーボネートの難燃効果の発現機構の解析 ・ポリメチルメタクリレートの立体規則性の実用分析法の開発 ・キチン/キトサンブレンド材料の相溶性の評価法の開発 以上の研究成果は、いずれも研究論文として国際学術誌に掲載されている。 さらに、同手法を利用した応用実験として、昇温機能を合わせ持った熱分解装置を直結したGCと、原子発光検出器をオンラインで直結させた解析システムの高分子材料の構造解析に対する適用を試みた。その結果、生分解生を有するため、近年、注目されているコハク酸およびブタンジオールを主成分とするポリエステルの生分解機構を、化学構造変化と対応させて解明することに初めて成功した。さらに、木材のパルプ化効率やパルプ特性を苗木段階で評価するための、木材の新しい実用的な材特性評価法を開発し、新しい品種の苗木育種の開発研究の分野にも大きく貢献した。
|