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1995 年度 実績報告書

希土類金属間化合物系高保磁力磁性粉体の合成と応用

研究課題

研究課題/領域番号 07555271
研究種目

試験研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

町田 憲一  大阪大学, 工学部, 助教授 (00157223)

研究分担者 坂口 裕樹  大阪大学, 工学部, 講師 (00202086)
キーワード希土類金属間化合物 / 侵入型金属窒化物 / 永久磁石材料 / ボンド磁石 / 保磁力 / 残留磁化 / 最大エネルギー積 / 光CVD
研究概要

希土類金属間化合物であるSm_2Fe_<17>N_X(x=〜3)は、優れた磁気異方性を有する磁性粉体を与えることからボンド磁石材料としての応用が注目されている反面、この材料に関しては残留磁化のを低下させることなく単磁区粒子サイズまで効果的に粉砕する方法が未だ十分に確立されていないこと、および得られた微粉体の耐久性が極めて乏しいこと等の問題があった。そこで本研究では、Sm_2Fe_<17>N_Xを単磁区粒子サイズまで効果的に粉砕する手法を確立すると共に、これらの粉末に耐久性、とりわけ耐酸化性を付与することで、高性能ボンド磁石としての可能性を明らかにすることを目的とした。得られた成果は以下の通りである。
まず、ガス循環精製部付バキュームグローブボックス装置を購入し、金属間化合物試料の取り扱い時に生じる酸化を低レベル(数百ppm)まで抑えるようにした。次に、これを用い試料の粉砕を界面活性剤を含むヘキサン溶液中で行ったところ、粒径が揃いかつ表面が平滑なSm_2Fe_<17>N_x微粉砕試料を得ることに成功した。これにより、BHmax=〜40MGOeの粉体試料を再現性良く作製することの見通しがついた。
一方、得られた微粉砕試料の表面にジエチル亜鉛の光分解で生成した金属亜鉛を被覆することで、これらの粉体試料の耐酸化性が著しく向上することを見い出した。これにより、強力な吸引力と優れた耐久性をもつボンド磁石の製造が可能となった。現在、次年度に向けて、ボンド磁石の試作に関しその準備を急いでいる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hirokazu Izumi: "Magnetic Anisotropy of Sm_2(Fe_<1-x>Co_x)_<17>Cy" Japanese Journal of Applied Physics. 34. L412-L414 (1995)

  • [文献書誌] Ken-ichi Machida: "Effective Grinding Procedure for Sm_2Fe_<17>N_x Powder with High Performance Permanent Magnetic Characteristics" Japanese Journal of Applied Physics. 34. L741-L743 (1995)

  • [文献書誌] Ken-ichi Machida: "New Processing Routes for the Preparation of Sm_2Fe_<17>Mx(M=C and/or N)Materials" Journal of Alloys and compounds. 222. 18-22 (1995)

  • [文献書誌] Hirokazu Izumi: "Crystal Structures and Magnetic Properties of Na(Fe,M)_<12>Cx and Na(Fe,M)_<12>CxNy(M=Mo,Ti,V)Prepared by Cast Method" Journal of Alloys and Compounds. 233. 231-235 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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