研究課題/領域番号 |
07555273
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
兒嶋 弘直 山梨大学, 工学部, 教授 (90020346)
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研究分担者 |
進藤 勇 (株)KED, 開発部, 研究員
田中 功 山梨大学, 工学部, 助教授 (40155114)
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キーワード | 浮遊帯域法 / 赤外線集中加熱装置 / ド-ナツ型 |
研究概要 |
面内の温度分布が均一なド-ナツ型回転楕円面鏡を有する浮遊帯域装置を新しく開発しようとするものである。前年度までに、最適な集光効率をもたらす楕円面鏡の形状を、コンピューターを用いてシミュレーションした結果、適当な長軸と短軸の軸比が明らかになったので、ド-ナツ型回転楕円面鏡の試作を行った。また、加熱源として用いる半円形ハロゲンランプの試作をウシオライテイング株に依頼して試作した。ハロゲンランプを加熱源とする加熱炉へのランプ供給電力制御装置も製作購入した。 平成8年度においては、ハロゲンランプを加熱源とする加熱炉に必要な上下シャフト回転駆動機構について検討した結果、現有している4楕円面鏡のシャフト駆動装置に類似の機構で充分であることが明らかになったので、試作製作を行った。 また、既に試作し、購入してあるド-ナツ型回転楕円面鏡およびランプ供給電力制御装置と平成8年度に試作した上下シャフト回転駆動機構をフレーム内に組み上げ、新型ド-ナツ型回転面鏡浮遊帯域装置を一応組み立てた。 組立後、加熱予備実験の結果、試料が加熱されることが確認された。酸化物超伝導体の焼結原料棒を用いての加熱実験の結果、加熱されることは確認されたが、充分に溶解し、単結晶育成に必要な溶融帯を形成させるまでには至らなかった。これは、ハロゲンランプの色温度が観察の結果、少し低いように思われた。今後、ランプの色温度、加熱電力の容量等検討する必要があることが理解された。
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