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1996 年度 実績報告書

化学結合アパタイト系生体材料の試作

研究課題

研究課題/領域番号 07555275
研究機関東京都立大学

研究代表者

梅垣 高士  東京都立大学, 工学部, 教授 (70087287)

研究分担者 濱上 寿一  東京都立大学, 工学部, 助手 (30285100)
須田 聖一  東京都立大学, 工学部, 助手 (50226578)
松田 元秀  岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (80222305)
山下 仁大  東京都立大学, 工学部, 助教授 (70174670)
キーワード生体材料 / アパタイト / 水和硬化 / 化学結合セラミックス / 水溶性高分子
研究概要

Polyacrylamide-Polymethylmetacrylate、シリコンエトオキシドの加水分解生成物、acrylamideモノマーなどを、リン酸カルシウム類の水和硬化を試みた。室温での水和速度は、いずれの場合も添加物存在下では非常に小さく、8℃付近から急速に進行することがわかった。
セメントとしては、α-Ca_3(PO_4)_2,β-Ca_3(PO_4)_2,アパタイトの熱分解生成物、非晶質リン酸カルシウムおよびそれらリン酸カルシウム類の混合物などを用いて、水和硬化を試みた。
アパタイトの熱分解生成物にAmmモノマーを添加して、最初モノマーを一部重合した後、水和硬化を試みた。その結果、かさ密度約1.7、曲げ強度11から12MPa程度硬化体が得られた。添加物を除いた、同じ条件で得られた硬化体のかさ密度は、約1.4であるので、若干空隙を減少させることが出来、高分子物質を添加しない場合の2倍程度の曲げ強度のものが得られた。シリコンエトオキシドの加水分解生成物添加の場合を除き、ある程度の強度を有するアパタイト硬化体が得られた。さらにAmmモノマーの架橋剤を添加して、同様の実験を行った結果、かさ密度約1.8程度、曲げ強度は、20MPa程度の硬化体が得られた。また、架橋剤を添加した場合、硬化体の水中での安定度がますことがわかった。シリカ添加により、かさ密度は、無添加の場合とほとんど変化なかったものの、曲げ強度10MPa程度の硬化体が得られた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 室山健治、松本利美、山下仁大、梅垣高士: "リン酸カルシウム類の水和硬化体調製時における水溶性高分子添加の効果" 無機マテリアル. 3巻. 380-385 (1996)

  • [文献書誌] 山下仁大、梅垣高士: "バイオマテリアルとしてのアパタイト膜の調製" 無機マテリアル. 3巻. 406-414 (1996)

  • [文献書誌] T.Umegaki,K.Yamashita: "Anatite Ceramics and related phosphates" Phosphorus Res.Bull.Vol.6. 22-25 (1996)

  • [文献書誌] Y.Kawahara,T.Umegaki K.Yamashita: "Effect of Silica Addition on Mechanical Strength of Hydraulic Hardened Caleium Phosphate" Phosphorus Res.Bull.Vol.6. 206-209 (1996)

  • [文献書誌] K.Muroyama,K.Yamashita,T.Umegaki: "Preparation of Hydranlic Hardened Body of Caleium Phosphotes Containing polymer" Phosphorus Res.Bull.Vol.6. 310-313 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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