研究課題/領域番号 |
07555295
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
嶋野 安雄 八戸工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20042129)
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研究分担者 |
佐藤 久美子 八戸工業高等専門学校, 物質工学科, 助手 (10205908)
大久保 惠 八戸工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (90132555)
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キーワード | マクロモノマー / 非イオン系界面活性剤 / 高分子界面活性剤 / グラフト共重合体 / ポリオキサゾリン / 表面張力 / メタクリル酸ラウリル / ポリ塩化ビニル |
研究概要 |
1.マクロモノマー法による高分子界面活性剤の開発 ビニルベンジル基を末端に有するポリ(2-メチル-2-オキサゾリン)マクロモノマー(Me-n;nはオキサゾリンの重合度)(親水性)と疎水性コモノマーのラジカル共重合により、グラフト共重合体型の非イオン系高分子界面活性剤を合成し、その性質を調査した。Me-nとしては、Me-10、Me-23、およびMe-30,コモノマーとしては、主としてメタクリル酸ラウリル(LMA)を用いた。ラジカル重合は、溶媒としてアセトニトリル(開始剤:AIBN)または水(開始剤:V-50)を用い、80℃で主に7日間程度反応させた。 LMA(M_2)の場合には、マクロモノマー(M_1)との仕込み比が0.3〜1.0の場合に水溶性の共重合体が得られたが、M_1の反応率はアセトニトリル中で62〜70%程度、水中で90%以上であった。M_2の反応率はほとんど100%である。水中では、M_1がM_2を可溶化し、重合速度が増大する。共重合体の1.0重量%水溶液(臨界ミセル濃度以上)の表面張力γ(dynes/cm)は概して60以下であるが、Me-10からの共重合体では、M_1のモル分率が0.41の場合にγは32.8、0.58の場合に37.4となった。これらのγ値は、市販のラウリルサルフェートおよびツイーン‐20に比べて、同程度かそれ以下であり、新規界面活性剤合成の目的を達成出来たと言える。 2.幹ポリマーへのグラフト法による高分子界面活性剤の開発 ポリ塩化ビニルに対して、ベンゾニトリル中80℃でヨウ化ナトリウムと2-メチル-2-オキサゾリンを作用させ、両親媒機能を有するグラフト共重合体を合成した。
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