研究課題/領域番号 |
07555300
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山岡 仁史 京都大学, 工学研究科, 教授 (80026004)
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研究分担者 |
松本 幸三 京都大学, 工学研究科, 助手 (90273474)
松岡 秀樹 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40165783)
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キーワード | エバネッセント波光散乱顕微法 / 静電的相互作用 / 粒子-界面相互作用 / 相互作用ポテンシャル / 振動運動 / 侵入深度 / 表面修飾 / 高分子ラテックス |
研究概要 |
試作に成功したエバネッセント波光散乱顕微鏡(EVLSM)装置による界面近傍における高分子粒子の動的挙動の解析および高分子粒子-界面間相互作用ポテンシャルの直接評価を、種々の高分子粒子、種々の修飾界面に対象を広げ、系統的に推し進めた。荷電状態の異なる二種の脂質を混合して得られたいくつかの表面電荷の異なるリポソーム粒子を用いて、ガラス表面との相互作用ポテンシャルを調査したところ、粒子表面電荷の増加にともない、ガラス表面との静電的反発力が増大する様子が定量的に評価できた。また、ガラス表面にシランカップリング反応で重合基を導入し、ガラス表面に高分子電解質を修飾して表面電荷数を増加させたところ、同様に静電的反発力の増加が明瞭に観察された。さらに、溶媒に軽水-重水混合溶媒を用いて外場である重力の影響を変化させたところ、明確なポテンシャル極小位置の移動が観察された。これは、EVLSMが粒子-界面相互作用のみならず、重力場、電場、磁場など、外場の定量的評価へ応用可能であることを示すもので、EVLSM法の応用範囲の広さとさらなる可能性を示唆している。
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