研究課題/領域番号 |
07555306
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小山 健夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10010696)
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研究分担者 |
渡辺 岩夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70010890)
青山 和浩 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (80222488)
大和 裕幸 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (50220421)
野本 敏治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80011170)
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キーワード | 造船CIM / プロダクトモデル / GUI / データ構造 / 部材オブジェクト / 国際工業標準機構 / STEP |
研究概要 |
本年度は研究初年度であり、研究環境の整備と基本的な事項の検討を行った。造船CIMSは、従来より設計から生産までのすべての過程に対応したプロダクトモデルの開発を目標に研究開発が進められている。シップアンドオーシャン財団のプロジェクト等でプロダクトモデルのあり方についての検討が行われ、生産過程への対応についてはほぼ立証されている。これに対して本研究では、設計過程に対応したプロダクトモデルとそのGUIの検討を行うことにしている。 本年度の成果は概略以下の通りである。 (1)設計に対応したプロダクトモデルの検討 船舶の基本計画作業を中心に、設計作業の分析を行い、必要なデータ構造とメソッドの定義を行った。これにより、基本計画段階においては船舶構造の物理的なあり方とは異なるデータ構造が必要で、設計過程に応じたメソッド群の設備により設計プロセスの表現の可能性を考察した。 (2)知識処理手法の検討 船体構造こ構成する部材オブジェクトの寸法等に対して制約条件や設計規則を記述することで知識処理を行い、設計変更にも自動的に対応する構成を考察した。 (3)ユーザーインターフェースの検討 船体構造に関する表現として、3次元グラフィックス表示以外に、構造のトポロジーを表示することでデータ間の関係を明示することを考えた。これにより知識の実装等も容易になると考えられる。 これらの他、システムの標準化を行うため、国際工業標準機構(ISO)で検討中のSTEPについても検討を行った。 来年度は、これらをもとに更に実装手法の検討を行い、研究をまとめる方針である。
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