研究課題/領域番号 |
07555308
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 東京商船大学 |
研究代表者 |
安田 明生 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00023250)
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研究分担者 |
河合 雅司 富山商船高等専門学校, 助教授 (00161117)
今津 隼馬 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00016958)
山下 晃司 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (20230419)
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キーワード | 衛星測位システム / 静止衛星 / 通信衛星 / M系列 / 衛星測距 |
研究概要 |
静止衛星を用いて通信と測位を一つのシステムで行う複合システムでは、衛星の位置を正確に知ることが高精度測位のための必要条件であることは言うまでもない。これまでの研究の続きとして、本年度は、新局(東京商船大学)を中心とし、北海道大学(子局1)、九州大学(子局2)に3局を設置し、東経150度の静止衛星位置測定実験を行った。新局から64kbpsのM系列を送信し、衛星折り返し時間差から新局-衛星間距離を、それぞれの子局折り返し時間差から新局で各子局-衛星間距離を測定した。従って、各々の子局で測定した衛星までの距離データを新局に伝送する必要がなくなるため、システムの構成が簡単になる。 実測して得た衛星位置から測定位置の空間分布、即ち測定位置の95%誤差球と95%誤差楕円体を計算するうえで、地球局の配置位置と各地球局から衛星までの距離測定誤差により解析して得た衛星位置のの95%誤差球と95%誤差楕円体と比べて両者がほぼ一致するという結果を得た。 また、測定した静止衛星の位置情報を同衛星に載せて送信し、移動体側では衛星の位置情報を受信し、さらに衛星までの距離を測定することにより位置を実時間で測定するシステムを想定して、移動体測位誤差の解析を行った。その結果、衛星観測地球局が3局とも日本国内の場合、本論文で提案した衛星位置測定システムでの衛星位置測定誤差と移動体における測距誤差を含んでも日本付近で測位誤差20m以下の精度で測位ができることがわかった。
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