研究課題/領域番号 |
07555308
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研究機関 | 東京商船大学 |
研究代表者 |
安田 明生 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00023250)
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研究分担者 |
河合 雅司 富山商船高等専門学校, 助教授 (00161117)
今津 準馬 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00016958)
山下 晃司 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (20230419)
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キーワード | 衛星測位システム / 静止衛星 / 通信衛星 / テレビ放送衛星 / 衛星測距 / M-系列 |
研究概要 |
放送衛星BS(110°E)、CS(162°E)と通信衛星JCSAT-1(150°E)の3機の静止衛星で実際の測位を試みた。本研究室では以前にBS、CS、東京タワーから送信されるテレビジョン信号の映像同期信号を使って衛生までの距離を測定することにより、移動体の位置を決定することを示した。テレビジョン同期信号は高確度のルビジュウム発振器を基準信号としているので、安定度が高い。今年度は前年度までに研究を進めてきた測距用の31bitの間歇的M系列信号を、地上波のテレビジョン信号と同期させて通信衛星経由で送信し、折り返し信号から衛生までの距離を測定すると同時に移動体に基準信号として送信する。これにより2衛生のシステムでは必要だった移動体での高安定度の基準発振器を省くことができた。この通信衛星からの基準信号に対して時間差を測定することにより2対の衛星からの距離差を求めて、いわゆる双曲線航法にて定点において位置を求めた。また間歇M系列の間に衛星情報を送信するシステムについても試みた。測位分布は緯線方向に長く伸び、測位誤差は2drmsで75mと大きかった。しかしながら3衛星は同一軌道面上に位置し、日本から見ると南方に集中しているので、衛星配置から得られる共分散行列のY方向成分がX方向成分の10倍以上にもなることから、合理的な結果が得られていると判断できる。本研究ではさらに、将来的に同期衛星やモルニア衛星を補助的に配置することにより、日本列島およびその周辺海域において実用精度をもった測位システムが実現可能であることも示した。
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