研究課題/領域番号 |
07555317
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
多部田 茂 横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40262406)
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研究分担者 |
荒井 誠 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (00232025)
井上 義行 横浜国立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60126373)
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キーワード | 超大型浮体構造物 / 海水流動 / マルチレベルモデル / 環境影響 / 領域分割法 / 数値計算 |
研究概要 |
本研究では、超大型浮体構造物による環境への影響のうち、構造物を設置したときの流れや物質拡散の変化および構造物と防波堤で囲まれた領域の波や流れの状態に注目して、構造物を設置したことによる周囲の環境への影響を予測する数値計算手法を開発することを目的としている。 平成8年度は、3カ年計画の2年目であり、以下の検討を行った。 ・観測値との比較等による海水流動計算モデルによる計算結果の妥当性の検証。 ・海水流動計算モデルへの生態系モデルの組み込み方の検討およびプログラム作成。 ・実験値との比較等による波浪計算プログラムの検証。 ・メガフロート技術研究組合によって行われている実海域実験の超大型浮体モデル周辺で水温・塩分濃度の計測を行い、実海域でのデータを収集した。 研究の成果は以下の通りである。 ・海水流動計算多層モデルを用いて東京湾の流動・密度場のシミュレーションを行い、観測地との比較を行った。その結果、数値モデルによって湾内の物理現象の季節変動の特徴を再現できることがわかった。また、境界条件や数値モデル中のパラメータの影響についても検討を行った。 ・沿岸低次生態系モデルについて調査を行い、鉛直1次元モデルを構築した。海表面での日射や再ばっ気を遮ることによって超大型浮体の影響を検討した。 ・領域分割法による波浪の計算結果を他の計算結果や実験報告と比較し、計算の妥当性の検討を行った。 ・メガフロートモデル周辺の貴重な観測データを得ることが出来た。現在のところ浮体による顕著な影響はみられないが、引き続き観測を継続する。
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