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1996 年度 実績報告書

紫外レーザービーム可撓誘導系の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 07555341
研究種目

基盤研究(B)

応募区分試験
研究機関近畿大学

研究代表者

久保 宇市  近畿大学, 理工学部, 教授 (80088335)

研究分担者 田中 紘幸  三菱電線工業(株)光通信工業, 工場長
林 光澤  近畿大学, 理工学部, 助教授 (70029213)
中山 斌義  近畿大学, 理工学部, 教授 (60023313)
キーワード紫外レーザー / エキシマレーザー / 紫外ファイバー / 水酸化イオン / E′センター / ArFレーザー / KrFレーザー
研究概要

紫外レーザービーム可撓誘導系として,OHイオンをコア中にドープした純砕石英ガラス紫外ファイバーを用いた.対象としているレーザーは波長193nmのArF,248nmのKrFエキシマレーザーである.エキシマレーザー伝送では,純砕石英バルク中に常磁性のE′センターが生成され,その光吸収帯により紫外ファイバーの伝送率が低下する.この伝送率低下を抑制するため,コア・クラッドドーパントおよびクラッドの屈折率構造を実験によって検討した.その結果,コアドーパントはOHイオンに塩素を加えたファイバーよりも,OHイオンのみの場合に伝送率は高い.クラッドドーパントにはフッ素のみよりもホウ素を加えたファイバーの場合に伝送率は高い.クラッドの屈折率構造は,通常のステップインデックス型よりもクラッドの一部がグレーデッド型構造を持つ特殊な紫外ファイバーが良い.以上の結果より,コアドーパントにはOHイオンのみ,クラッドドーパントにはフッ素とホウ素,クラッドの屈折率構造はその一部がグレーデッド型構造の紫外ファイバーが最も伝送率が高いことが明らかになり,伝送率は従来の10%/mから40%/mに向上できた.レーザーパワー伝送では,ファイバー入射端面のレーザー損傷が問題になる.紫外ファイバーの単パルス伝送および連続パルス伝送の限界を調べた.その結果,単パルス伝送では入射エネルギー密度900mJ/cm2pulse以上で,紫外ファイバーの入射端面に損傷が見られることが判った.連続パルス伝送の場合はレーザーの繰返し周波数に依存し,周波数が高くなると伝送できる入射エネルギー密度は低くなることが明らかになった.今後はこれらの機構を解明し,紫外レーザービーム可撓誘導系の実用化を図る.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 橋新裕一: "ArFエキシマレーザーの伝送路" 第16回日本レーザー医学会大会論文集. 365-368 (1996)

  • [文献書誌] 松谷貴臣: "生体硬組織代替材料の開発" 第16回日本レーザー医学会大会論文集. 325-328 (1996)

  • [文献書誌] 中野人志: "生体脂肪における紫外レーザーアブレーションの機構" 第16回日本レーザー医学会大会論文集. 343-347 (1996)

  • [文献書誌] 橋新裕一: "エキシマレーザーメスの開発" 第17回日本レーザー医学会大会論文集. (予定). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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