研究課題
基盤研究(A)
1.日本原子力研究所の原子炉(URR-3M)の熱中性子導管T2-1に設置された残留応力測定用中性子回折装置(RESA)を使用した残留応力測定を可能にした。2.フェライト鋼に負荷応力を加え、中性子で測定したひずみと負荷応力との関係から、回折弾性定数を実験的に求め、Kronerモデルと比較した結果よい一致が得られた。3.窒化ケイ素セラミックスに4点曲げを負荷したときの、曲げ応力分布の中性子測定が可能であった。4.炭化ケイ素粒子強化アルミニウム合金(SiC(p)/A12024-T6)について、負荷応力下で各相の応力を中性子およびX線法で測定した結果、両者は大略一致し、かつマイクロメカニックスによる予測ともほぼ一致した。炭素鋼厚板の塑性曲げ後の残留応力分布の中性子測定結果は、材料力学的計算に定性的には一致した。6.ソケット溶接継手および配管突合わせ溶接部について、残留応力分布を測定した。溶接部の残留応力分布の特徴より、残留応力の発生のメカニズムについて検討した。また残留応力分布測定の問題点が抽出できた。
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