研究課題/領域番号 |
07555376
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
神山 新一 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (80006171)
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研究分担者 |
松村 雄介 タイホー工業(株), CE事業部, (研究職)技術顧問
上野 和之 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (20250839)
小山 忠正 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (80006189)
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キーワード | 磁性流体 / 磁場制御 / ダンパ / 振動流 / 流体抵抗 / アクチュエータ |
研究概要 |
磁性流体制振装置は、磁性流体の圧力を交流磁場の操作で制御することにより、流体中に挿入した非磁性物体の振動を制御する新方式ダンパ開発のための基礎実験装置である。本研究では、振動する円筒容器内の磁性流体中に挿入した円筒形非磁性物体(ピストン)の往復運動を外部磁場印加による磁気圧力を利用して、制御するアクティブダンパとしての動特性を理論並びに実験の両面から検討したものである。また、振動抑制のために発揮し得る磁気圧の評価のため、磁性流体アクチュエータとしての特性についての検討も行った。 本年度は、まず、振動抑制のために必要な制御力の発生機構として、磁性流体アクチュエータとしての周波数特性について実験的に詳細な検討を行った。ついで、アクティブダンパの基本特性として、各種制御則(変位フィードバック、速度フィードバック、最適レギュレータ、フィードフォワード補償付き最適レギュレータ、最小分散形STRの各制御則)を適用して、ピストンの制振効果についての検討を行った。その結果、ピストンの変位と速度を組み合わせてフィードバックし、フィードバック定数を入出力関係から求める方式が最適レギュレータによる設計よりも良い制振性能を示すことを明らかにした。
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