研究課題/領域番号 |
07555407
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応募区分 | 試験 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
原 雅則 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 教授 (30039127)
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研究分担者 |
今坂 公宣 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助手 (40264072)
末廣 純也 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (70206382)
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キーワード | 超伝導パルスパワー / NbTi超伝導体 / 機械式オープニングスイッチ / 接触抵抗 / 転移電流 / 超流動ヘリウム / 熱気泡 / アーク放電 |
研究概要 |
本年度は、超伝導パルスパワーシステム及び超流動ヘリウム中の絶縁破壊特性とその機構の解明並びに超伝導体を用いた機械式オープニングスイッチの接触抵抗特性の解明を目的に研究を実施した。以下に得られた主な結果を示す。 1.NbTi超伝導体電極を用いた機械式スイッチの接触抵抗特性は、接触部微少突起のブッリジのクエンチに起因した転移現象を示すことを明らかにした。転移電流を増加させるためには接触面積を大きく、かつコンディショニング電流を流すことが有効であることがわかった。 2.飽和超流動ヘリウム(1.4K)中の直流破壊特性における面積効果および液体ヘリウム温度の低下に伴い破壊送れ時間が減少することを明らかにした。 3.クエンチ時に冷媒中に発生する熱気泡挙動と破壊特性に与える影響を理論的に検討した。その結果、気泡に作用するグレティエントカと浮力が等しくなる位置で気泡の集塊と滞留が起こる場合があることがわかった。特に、最短ギャップ付近での滞留は破壊電圧の低下を招くことを示した。 4.NbTi機械式永久電流スイッチのアーク特性は、常伝導帯電極Cuの場合と同様の特性を示すがアーク維持電圧は低下する。また、アーク放電後も電極接触時の機械的摩擦によるブリッジ形成により超伝導接続が維持されることがわかった。
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