研究課題/領域番号 |
07555417
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
高田 新三 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70064467)
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研究分担者 |
板谷 尚雄 クンゼ(株), 滋賀研究所, 主任研究員
古川 修二 グンゼ(株), 滋賀研究所, 研究員
南 内嗣 金沢工業大学, 工学部, 教授 (70113032)
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キーワード | 薄膜EL素子 / セラミックEL / 酸化物蛍光体薄膜 / フラットパネル・ディスプレイ / チタン酸バリウム / セラミック絶縁層 |
研究概要 |
当年度得られた成果は以下の通りである。 (1)ZnGa2O4:Cr薄膜EL素子において、1[kHz]正弦波交流電圧駆動で195[cd/m2]の発光輝度と0.02[lm/W]の発光効率を実現し、ZnGa2O4:Cr蛍光体が薄膜EL素子用の発光層材料として有望であることを明らかにした。 (2)ZnGa2O4:Cr薄膜EL素子の発光色をCIE色度座標で表すとX=0.684、Y=0.298であり、フルカラー表示に適した優れた赤色であることがわかった。また、その発光は、Cr3+の2E→4A2遷移によるものと考えられる。一方、ELスペクトルおよび発光の減衰時間において、Cr添加量に対する依存性が認められた。 (3)ZnGa2O4:Eu蛍光体薄膜を形成し、作製した素子において、1[kHz]正弦波交流電圧駆動で62.1[cd/m2]の最高発光輝度を実現することができた。この素子の発光色はオレンジ色であり、その発光色をCIE色度座標で表すとX=0.548、Y=0.398であった。 (4)ZnGa2O4:Tb蛍光体薄膜を形成し、作製した素子において、1[kHz]正弦波交流電圧駆動で15.14[cd/m2]の最高発光輝度を実現することができた。この素子の発光色は黄緑色であり、その発光色をCIE色度座標で表すとX=0.298、Y=0.669であった。 (5)ZnGa2O4:Ce蛍光体薄膜を形成し、作製した素子において、1[kHz]正弦波交流電圧駆動で0.51[cd/m2]の最高発光輝度を実現することができた。この素子の発光色は白っぽい青色であり、その発光色をCIE色度座標で表すとX=0.209、Y=0.198であった。 (6)ZnGa2O4:Tm蛍光体薄膜を形成し、作製した素子において、1[kHz]正弦波交流電圧駆動で5.67[cd/m2]の最高発光輝度を実現することができた。この素子の発光色は緑色であり、その発光色をCIE色度座標で表すとX=0.125、Y=0.585であった。
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