研究課題/領域番号 |
07555422
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
田村 安孝 山形大学, 工学部, 助教授 (40171904)
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研究分担者 |
石原 知明 (株)三井造船, 昭島研究所・情報エンジニアリング事業部, 主任研究員
湯浅 哲也 山形大学, 工学部, 助手 (30240146)
赤塚 孝雄 山形大学, 工学部, 教授 (80091875)
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キーワード | 音響ホログラフィ / 水中3次元撮像 / トランスデューサアレイ / 高分子圧電膜 / 速度推定 |
研究概要 |
1.データ収集システムの構築:VMEバス対応のAD変換システムと、パーソナルコンピュータとをMXIインタフェースにより結合してデータ収集システムを構築した。 2.超音波センサの試作と特性評価:基板加工機によりガラスエポキシ基板上に銅箔パターンを形成し、高分子圧電膜と接着してトランスデューサアレイを試作した。マルチチャネルのアレイトランスデューサとして良好に動作することを確認した。圧電ゴムによる送信用曲面トランスデューサは感度と特性にばらつきがあることがわかったため、平面上のものを新たに設計している。 3.移動補償方式の検討:ドップラーシフトの影響を評価するシミュレーションプログラムと、動きの影響を補償する像再生ソフトウェアのプロトタイプを作った。視線方向の速度をドップラーシフトから、角速度をマッチングにより、それぞれ推定できることを確認した。また、対象の拡がりの方向を考慮することにより、複雑な形状の対象の平行移動の速度を推定する方式を開発した。その結果、従来の方法と比較して速度推定誤差を小さくでき、アレイと平行な面内の速度で %という値が得られた。また、推定した速度に基づいて相対運動の影響を補償して3次元像再生することが可能であった。現在、マッチングによる横方向速度推定の計算の高速化を検討している。 4.実装:開発した映像形成アルゴリズムを現有のワークステーション上に実装する作業を進めている。シミュレーションおよび現有試作撮像装置で得られた実測データにより動作テストの準備を進めている。
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