研究課題/領域番号 |
07555453
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小尻 利治 岐阜大学, 工学部, 教授 (00026353)
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研究分担者 |
伊藤 一正 建設技術研究所, AI研究室, 室長
堀 智晴 京都大学, 工学部, 講師 (20190225)
渡辺 紹裕 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (50175105)
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キーワード | 水資源管理 / マルチメディア / 人工知能 / ファジイ推論 / オブジェクト指向 |
研究概要 |
計画初年度は、基礎研究として、研究者間の問題点の整理と基本フレームの構成を目的としている。2年度は研究最終年になるので、基本フレームの総合化とプロトタイプから実用タイプへのバ-ジョンアップをめざしている。 まず、システムインテリジェンスモデルの基本構成では、知識ベース型のファジイ推論を基本として、洪水情報の知識ベース化と洪水予報の精度向上を達成した。ついで、ニューラルネットワークによる流出予測は、レーダ雨量情報を利用して、GAによるネットワーク構造の最適化とカオス理論による発達衰弱過程の予測を行った。水資源管理モデルの知識ベース化では、既存の操作手順のルールベース化を行い、実時間での観測結果を入れてファジイ推論による操作手順を提案している。異常現象の早期発見に関しては、知識と観測値に距離の概念でズレを評価し、このズレの方向・規模で異常現象の早期発見と知識の修正を行った。 オブジェクト型の分散処理システムでは、基本フレームで提案されている方法論を用いて、オブジェクト指向言語(C++)で、効率的なプログラム化を図った。計算時間の都合で、解析はワークステーション(Sun IPC)で、表示はパーソナルコンピュータ(Mac 840AV)を用いた。マルチメディアによるGUIの構築に関しては、画面構成からアニメ、ナレーションまでをパソコン上で行い、第1モデルを作成した。このナレーションには、声優の協力を求めると共に、ロボットに同調させた解説と階層的画面表示を行い、利用者の要望にあった選択が可能な形式をとった。また、この第1モデルをマルチメディアの専門家に示し、画面サイズ、色、表示方法に関する検討を重ね、研究会での試作発表を通じ、第2モデルへの改善策の提案を行っている。
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