研究概要 |
最終年度として,各研究課題間の整合性を図り,試作モデルの改良を行った. 1.基本構成として,台風性の降雨予測だけでなく低水時までを含む連続操作モデルの確立を行った.天気図や台風進路の予測を含むエキスパートシステムには,知識ベース型プロダクションシステムを用いた. 2.レーダ雨量計による短期予測に関しては,カオス理論を導入して大気擾乱での降雨エコー変動の予測を図った. 3.流域内水管理として,貯水池-取水-利用-還元の水使用形態を考慮した水資源管理モデルを構築し,利用時の安全度算定を行った. 4.知識に含まれない異常台風進路や異常降雨,渇水を判断するため,偏差の方向と規模での異常現象発見回路を提案した. 5.こうした支援システムとしてのモデル構築にあたって,オブジェクト指向プログラム(C++)を適用し,システムの分散化と効率化を図った. 6.試作モデルの構築にあたっては,テレビゲーム作成者とも検討し,アニメーションロボットの色,大きさ,口調の検討を図ると共に,研究会でのデモンストレーションを通して提案している方法論の普及を行った. 報告書に記載しているように,本コンピュータプログラムは公開を原則とし,希望者には配布する予定である.
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