研究課題/領域番号 |
07555466
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三橋 弘三 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90091751)
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研究分担者 |
沼尾 達弥 茨城大学, 工学部, 助教授 (90164649)
大塚 浩司 東北学院大学, 工学部, 教授 (10048803)
出村 克宣 日本大学, 工学部, 助教授 (10155484)
大濱 嘉彦 日本大学, 工学部, 教授 (40102579)
野村 希晶 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80125632)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | インテリジェント材料 / 自己修復 / 透水性 / 強度回復 |
研究概要 |
本研究では、インテリジェント材料の概念をコンクリートに導入して、ひび割れが発生するとコンクリートに内包されている補修剤を自動的に放出して、日々割れを自動的に塞いでしまうシステムやコンクリートの中性化や塩分浸透が起こった時に、化学的性質を自己修復するシステムをコンクリートに付与する方法を開発することを目的とし、以下の成果が得られた。 1.自己修復機能による止水効果の回復に関する実験的研究補修剤内包ガラス管を試験体中に埋設する手法を用いて、実験に自己修復機能により止水効果を回復するインテリジェントコンクリートの検討を行った。10×10×15(cm)のコンクリート角柱中央に鉄筋を埋設し、両側に切欠きを入れて割裂試験によりひび割れを発生させた。水ガラス系の補修剤を内包ガラス管より浸透させた後、透水試験を行った結果、ある範囲内のひび割れ幅に対しては良好な結果を得た。 2.自己修復機能による強度の回復に関する実験的研究上述の実験と同様のインテリジェント化の手法を用いて、自己修復機能により強度を回復するインテリジェントコンクリートの検討を行った。その結果、ひび割れ発生後のコンクリートであっても本研究の手法を用いれば、ある程度の範囲内で強度の回復は可能であることを明らかにした。また、粗粒セメントを用いた実験も実施し、若材齢の場合には自己修復効果が認められた。 3.修復剤内包カプセルの試作コンクリートに練り混ぜた可能な修復剤内包カプセルを開発するために、人工軽量骨材に補修剤を含浸セル化実験等を行い、その有効性と問題点について検討した。 4.高耐久化補修剤の検討化学的劣化を引起こす環境下にあるコンクリートに耐久性を付与するための補修剤として、アルキルアルコキシシラン系含親浸剤並びにグリコールエーテル誘導体の有効性について実験的に検討した。
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