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1995 年度 実績報告書

スケーリングを考慮したフェライト混入モルタルの電波吸収特性の評価方法

研究課題

研究課題/領域番号 07555469
研究種目

試験研究(B)

研究機関名古屋工業大学

研究代表者

岡島 達雄  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30024243)

研究分担者 河辺 伸二  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (20252314)
池田 哲夫  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50005253)
キーワードTV電波 / 電波吸収体 / フェライト / コンクリート / モルタル
研究概要

本研究では、一層型、二層型、斜入射(シミュレーション結果のみ)、内部ウェッジ型の4種類の電波吸収体に関して検討を行い、フェライトモルタルのTV電波吸収特性の広帯域化の可能性を考察した。この成果は21世紀の情報化社会に対応するセメントの高機能化に役立つと考えられる。
混合材料は、2.5mm以下に粉砕されたNi-Zn系フェライト、Mn-Zn系フェライト及びMg-Zn系フェライトの3種類を用いた。水セメント比は55%、フェライトセメント比(F/C)は重量比で1.0、3.0、5.0の3種類を作製した。また、二層型および内部ウェッジ型においてはF/C=3.0で作製した。供試体は脱型後2週間の水中養生の後、1週間乾燥器にて乾燥を行った。作製された供試体は、50〜250MHzの周波数範囲で5MHzおきに基本物性を測定し、電波吸収特性を求めた。そして、図1に示す一層型、二層型、内部ウェッジ型と、斜入射について考察し、電波吸収特性の広帯域化について検討した。
この結果、以下のことが結論付けられた。
(1)フェライトモルタルの一層型の電波吸収特性から、二層型と内部ウェッジ型の電波吸収特性を求めた。
(2)垂直入射に比べ、入射角度に傾きを持たせた方が電波吸収特性が向上、広帯域化することが分かった。また、吸収ピークの周波数も変化することが分かった。
(3)内部ウェッジ型の実験結果から電波吸収体内部の形状を変化させることにより、一層型に比べ少ないフェライト混入率にして電波吸収特性が向上、広帯域化させる可能性があることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡島達雄: "フェライトモルタルのTV電波吸収特性の広帯域化に関する研究" 日本建築学会東海支部研究報告集. 34. 121-124 (1996)

  • [文献書誌] 岡島達雄: "平行二線線路によるフェライトコンクリートのTV電波吸収特性測定方法に関する研究" 日本建築学会東海支部研究報告集. 34. 125-128 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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