研究課題/領域番号 |
07555469
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
岡島 達雄 名古屋工業大学, 工学部, 学長 (30024243)
|
研究分担者 |
河辺 伸二 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (20252314)
池田 哲夫 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50005253)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
キーワード | TV電波 / 電波吸収体 / フェライト / モルタル / コンクリート / 鉄筋 |
研究概要 |
近年、建築物の電磁環境は複雑化・多様化し、TVゴ-スト現象や携帯電話による医療機器の作動が社会問題となっている。この改善策として、壁面にフェライトタイルを貼り電波を吸収する方法がとられ、さらに次世代電波吸収体としてフェライト混入セメントモルタルの実用化が図られている。 本研究は、平行二線線路測定法を用いて鉄筋コンクリート中の鉄筋がTV電波吸収特性に与える影響について検討を行った。また測定位置によるによる電波吸収特性の違い、すなわち、鉄筋の位置による局部的な電波吸収特性の違いを平均化する方法を検討し、提案した。この平均化の方法は、様々な材料で構成された壁面の電波吸収特性を、一つの材料で構成された壁面の電波吸収特性と等価としてとらえるために、応用できると考える。 研究の結論、以下のことが言える。 (1)鉄筋コンクリートの電波吸収特性は、コンクリートの含水率低くなると吸収ピークが高周波側に移行する。 (2)90以下の鉄筋のかぶり厚は、本実験で用いた80MHz〜230MHzの周波数帯では電波吸収特性に影響を与えない。 (3)コンクリート内の鉄筋の位置によって局部的に電波吸収特性に違いがある。特定の位置に挿入された場合、ある周波数に吸収ピークができる。 (4)TV電波吸収特性の違いを平均化する方法に反射係数の2乗の加重平均を用いる方法を提案した。
|