研究課題
粘弾性体でシールした乱流ダンパーを組み込んだ制振架構について、以下の研究を実施した。1)粘弾性体でシールした乱流ダンパーの改良と加振試験ピストンとシリンダーの間に粘弾性物質を充填して内圧に対してシールした液流ダンパーの、上下のピストンを心棒で結合する方式と外部枠で結合する方式により、よりコンパクトで高圧に耐えるよう改良し、アクチュエーターによる加振試験を行ない、ダンパーの抵抗特性を明らかにした。2)ダンパー抵抗のモデル化ダンパーの加振試験の結果にもとづき、シール部の粘弾性抵抗とオリフィス内の乱流抵抗よりなる理論モデルを構築し、パラメータの同定を行った結果、実験結果によく適合する解析モデルを得た。3)制振架構の加振試験実大の1/3縮小で、1層および3層の鉄骨架構試験体に粘弾性シール乱流ダンパーを、はり形式およびブレース形式で組み込み、振動台上で正弦波加振および地震波加振動を行ない、制振架構の地震応答特性を示す資料を得るとともに、架構システムの制振効果を実証した。
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