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1997 年度 研究成果報告書概要

遠赤外線吸収を利用した建築外部空間の水蒸気変動計測装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07555473
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 建築環境・設備
研究機関岡山大学

研究代表者

吉田 篤正  岡山大学, 工学部, 助教授 (60174918)

研究分担者 高橋 智  岡山大学, 工学部, 助手 (20236277)
鷲尾 誠一  岡山大学, 工学部, 教授 (20026222)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード赤外線湿度計 / 比湿 / 変動量 / 渦相関法 / 潜熱輸送 / 屋外計測 / 建築外部空間
研究概要

複雑な建築外部空間での水蒸気変動を実測し、潜熱輸送量を渦相関法により定量的に評価するため、本研究の主題である計測装置の開発を目指した。本計測装置の特徴の一つは、これまでの赤外線湿度計と異なり、水蒸気の遠赤外域の強い吸収を利用するため、日射および測定部周囲からの赤外放射の影響をほとんど無視できることである。また、光ファイバにより測定部と光源・データ処理部を分離したため、測定部をコンパクトにでき、計測装置を置くことによる影響を最小にした。
平成7年度は水蒸気変動計測装置の光源系、光伝送系、検知系およびデータ処理系に必要な部品類を選定し、設計、製作を完了した。さらに、較正装置を設計、製作し、定常状態にある水蒸気量を安定して供給することを可能にした。これらの装置を用い、光源から放射されたエネルギーを検知器により検出が可能であることを確認したが、測定精度には問題を残した。平成8年度は前年度製作した計測装置を、検出エネルギの増大と雑音レベルの引き下げの観点から改良し、測定精度の向上に努めた。その結果、水蒸気量の変動を測定するために必要な測定精度が得られた。また、計測装置の周波数応答性を検討するため、水蒸気量が周期的に変化する水蒸気供給装置を製作した。平成9年度は計測装置の測定精度と周波数応答性を定量的に検証した。その結果、測定行路を200mmとした場合、測定精度は比湿で0.1g/kg、周波数応答性はサンプリング周波数を30Hzにすると10Hzを保証することができ、当初の目標を達成することができた。最後に、屋外計測用に計測装置を改良し、春以降の実証実験の準備を行った。今後、開発した計測装置を用い、建築外部空間で潜熱輸送量を実測する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Atsumasa Yoshida: "Development of measurement System of Water Vapor Fluctuation Using an Infrared Absorption Band" Proceedings of the 10th International Symposium on Transport Phenomena. 2. 523-527 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yoshida, A., Nakagawa, K., Misaka, T., Jiang, X.H.and Washio, S.: "Development of Measurement System of Water Vapor Fluctuation Using an Infrared Absorption Band" Proceedings of the 10th International Symposium on Transport Phenomena. Vol.2. 523-527 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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