研究分担者 |
坂爪 新一 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (20005896)
鹿又 武 東北学院大学, 工学部, 教授 (60048816)
吉田 肇 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90005950)
森田 博昭 山形大学, 工学部, 教授 (50005914)
藤森 啓安 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005866)
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研究概要 |
1希土類金属間化合物RM, RM2 (R=Tb〜Tm ; M=Cu, Ag, Au)を作製し、X線回折、磁気測定により、所定の化合物が出来ていることを確かめた。 2 (Ce-La) Ag, (Ce-Nd) Ag, Ce (Ag-In)は10K近くに磁気転移温度と立方晶から正方晶への結晶構造の転移を持つ。これらの物質を作製し、磁気測定を行なった。この擬二元合金化合物は組成比によって転移温度が異なるため傾斜機能を持たせた試料に適しているとの判断の基にゾーンメルト法での試料作製を試みている。 3比熱装置を組立、コンピュータで自動測定を行なえるようにシステムを作り上げた。この間、試料セット部のアデンダの改良を行ない、補助ヒ-タで断熱条件に近づけ100Kまでの比熱の測定を可能にした。既存の液体ヘリュウム・クライオスッタトは容量の少ないこととガラス製であったため液体ヘリュウムの蒸発が早く自動測定には不都合なのでステンレス製クライオスタットを準備した。試料により異なるタイプのアデンダを準備する必要があるなど今後の経験により装置の改良が要求されるであろう。 4銅の比熱を測定し標準の銅の比熱のデータが得られたので、ErAgの試料について比熱の測定を行なった。磁気転移温度ではΛ型の大きな比熱が観測され、低温部ではこれまでに報告されていない秩序-秩序相転移に対応する比熱の飛びを観測した。
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