研究課題/領域番号 |
07555528
|
研究種目 |
試験研究(B)
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
福田 武人 大阪市立大学, 工学部, 教授 (40047155)
|
研究分担者 |
北出 真太郎 石川島播磨重工業(株), 技術研究所, 研究員
逢坂 勝彦 大阪市立大学, 工学部, 講師 (10167299)
元木 信弥 大阪市立大学, 工学部, 助教授 (40221626)
|
キーワード | オートクレーブ成形 / 先端複合材料 / エキスパートシステム / マトリックス樹脂硬化 / 内部ひずみ / モニタリング |
研究概要 |
本研究は、先端複合材料における光ファイバセンサを用いたオートクレーブ成形エキスパートシステムの構築を目的とするものであるが、本年度はまず、成形エキスパートシステム構築のための光ファイバセンサによる成形品内部状態のモニタリング技術について検討した。その結果、以下の項目について新たな成果が得られた。 (1)成形過程におけるマトリックス樹脂の硬化状態のモニタリング オートクレーブによる先端複合材料成形において、その成形過程における光ファイバセンサを使った硬化状態のモニタリングを行うため、まず、誘電率測定装置による成形過程での硬化状態のモニタリングを行った。成形条件を種々に変化させて成形を行い、各成形条件におけるマトリックス樹脂の硬化状態をモニタリングした。その結果、成形過程におけるマトリックス樹脂の硬化状態のモニタリングが可能であることがわかった。そして、光ファイバによる硬化状態の測定のための基礎データを得ることができた。 (2)マトリックス樹脂硬化後の成形品内部ひずみの測定。 本研究では、成形過程のみならず成形後も光ファイバセンサを用いて内部ひずみをモニタリングすることを目的としているため、種々の使用状態における複合材料の内部ひずみを測定できることが必要である。そのため、光ファイバセンサによるひずみ測定が振動などの動的状態においてもリアルタイムで測定できることが必要になる。そこで、マイケルソン型干渉計を使い、その干渉計出力からリアルタイムでひずみの値を得ることができるコンピュータプログラムを含んだひずみ測定システムを製作した。そして、光ファイバを埋め込んだFRP積層板について振動試験を行い、製作したシステムがリアルタイムで内部ひずみを測定できるがわかった。
|