研究課題/領域番号 |
07555536
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八木 順一郎 東北大学, 素材工学研究科, 教授 (20006050)
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研究分担者 |
埜上 洋 東北大学, 素材工学研究科, 助手 (50241584)
秋山 友宏 国立宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (50175808)
高橋 礼二郎 東北大学, 素材工学研究科, 助教授 (30006051)
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キーワード | 酸化鉄系廃棄物 / コ-クス充填層 / 溶解炉 / 浸炭 / 溶融温度 / スクラップ溶解 / 数学的モデル / 数値シミュレーション |
研究概要 |
本研究では従来から高炉、汚泥溶融炉、高周波溶解炉等の研究で蓄積してきた研究成果を展開し、酸化鉄系廃棄物をコ-クス充填層内で高効率で溶融処理するプロセスの研究をおこなった。酸化鉄屑の還元には炭材内装ブリケット法を採用し、まず、還元の速度論的研究を行った。次いで、コ-クス充填層シャフト炉内のガス流れ、固体流れ、固体の溶解現象を基礎実験で確かめた。さらに、従来報告されている種々の科学反応速度(炭材の燃焼反応、ソルーションロス反応、浸炭反応など)を考慮した移動現象論的プロセスモデルを構築し、数値計算により最適操業条件の検討を行った。 得られた結果の要約は以下の通り。 1)炭材内装ブリケットの還元反応速度を測定し定式化した。 2)還元ガスから固体鉄への浸炭速度を測定した。 3)浸炭の機構を調べ、高温顕微鏡により浸炭と溶融温度との関係を測定した。 4)固体炭素から固体鉄への浸炭速度を測定し、ガスからの浸炭速度と比較した。 5)コ-クス充填層によるスクラップ溶解プロセスの数学的モデルによる数値シミュレーションをおこなった。 以上の結果は研究発表欄に示すように、いくつかの学協会誌に発表されている。
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