研究課題/領域番号 |
07555580
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
徳田 昌生 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80001296)
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研究分担者 |
佐々木 皇美 通産省工技院北海道工業技術研究所, 資源エネルギー基礎工学部, 技官(研究職)
千葉 忠俊 北海道大学, エネルギー先端工学研究センター, 教授 (70001295)
仙北 久典 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (50241360)
折登 一彦 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20109482)
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キーワード | 流動層電解装置 / 二酸化炭素の固定 / 反応性電極 / 抗炎症剤 / イブプロフェン / ナプロキセン / カルボキシル化 / ビニルトリフラート |
研究概要 |
1.流動層電解装置を用いる電解カルボキシル化 流動層電解装置を用いる場合の最適条件は昨年度すでに見出しているので、今年度は種々の基質について電解カルボキシルを検討した。その結果、ハロゲン化ベンジル類から相当する置換フェニル酢酸が50-70%の収率で得られた。1-(4-イソブチルフェニル)-1-ハロエタンからは57-78%の収率で抗炎症剤であるイブプロフェンを合成することができた。また、p-イソブチルアセトフェノンの電解カルボキシル化によってもイブプロフェンの前駆体物質を約80%の収率で得ることができた。流動層電解装置を使用した場合は、通常の電解セルに較べて一般に高収率、高選択的に生成物を与え、特に、高い電流密度で電解を行う場合に有効性を発揮し、当初の目的であった大量合成のための基礎的知見は十分に得ることが出来た。 2.各種α,β-不飽和カルボン酸の合成 アリール置換α,β-不飽和カルボン酸は、相当するハロゲン化ビニルを常圧の二酸化炭素の存在下マグネシウムの反応性電極を用いて電解することによって高収率で得られた。また、脂肪族置換α,β-不飽和カルボン酸については、Ni触媒を用いる新電解法を開発することによって高収率で合成することができた。 3.抗炎症剤の合成 2で得られた成果を基としてIbuprofen、Naproxen、Flurbiprofen、Cicloprofen、Ketoprofen等の抗炎症剤の前駆体であるα,β-不飽和カルボン酸を高収率で合成することができた。高エナンチオ選択的な水素化反応がすでに知られているので、本電解カルボキシル化は抗炎症剤の合成法として極めて有用である。 β-ケトカルボン酸の新規合成 ビニルトリフラートの電解カルボキシル化によるβ-ケトカルボン酸の新規合成法を開発した。
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