研究概要 |
アクリル酸と長鎖アルキル基(例えばオクタデシル基、ヘキアデシル基、テトラデシル基)を有するアクリル酸エステルの共重合体を合成した。この際にゲルのモノマー組成比・橋かけ密度などを系統的に変えながら、購入予定の示差走査熱量測定装置(ポ-キンエルマ-製、DSC-7)を用いて、構造転移と力学特性の関係を明らかにした。また広角、小角X線回折装置により膨張状態での高分子ゲルの構造を乾燥状態と比較しながら調べ、膨張挙動と構造の関係、構造形成と網目の役割の関係を明らかにした。 ハイドロゲルに形状記憶作用があることを見い出したのは大きな発見であり、この成果をNature, Macromolecules等に発表することができた。今後はゲルの形状記憶特性について詳細に検討する予定である。
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