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1995 年度 実績報告書

脱蛋白天然ゴムラテックスを原料とするゴム新素材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07555594
研究種目

試験研究(B)

研究機関東京農工大学

研究代表者

田中 康之  東京農工大学, 工学部, 教授 (80015114)

研究分担者 河原 成元  東京農工大学, 工学部, 助手 (00242248)
キーワード天然ゴム / ラテックス / 蛋白分解酵素 / テレケリック液状ゴム / 振とう酸化分解 / レドックス系開始剤 / グラフト化
研究概要

未処理の高アンモニアラテックスの窒素含有率は0.3%であったが、アニオン系の界面活性剤と蛋白分解酵素を加えたあと遠心分離を3回行うことにより窒素含有率は0.01%以下に低下した。このラテックスに有機系と無機系のラジカル開始剤を加えて温度を上げたところ全ての開始剤で低分子化が起きた。t-ブチルハイドロパーオキサイドとテトラエチルペンタミンのレドックス系開始剤を加えて室温で2時間攪拌したところ脱蛋白天然ゴムの分子量は増加した。
精製したラテックスにスチレンモノマーを加えラジカル開始剤でグラフト化を行いメチルエチルケトンとアセトンで抽出を行ったところ、スチレンのグロスポリマーと低分子化したポリイソプレンをグラフトポリマーから抽出できた。グラフトポリマーの分子量は反応前のゴムより低分子化していた。
精製したラテックスを65℃で3時間振とうしても極限粘度はほとんど変化せず約6程度であった。塩化コバルトを加えて3時間浸透すると3〜2.5程度に低下した。カルボニル反応試薬であるフェニルヒドラジンの存在下、塩化コバルトを加えた振とう酸化分解では極限粘度は0.5〜0.7に低下した。分解により生じた末端アルデヒド基がフェニルヒドラジンにより安定化されたことを分光学的に確認した。塩化コバルトの変わりにラジカル開始剤を加え少量のプロピオンアルデヒドを添加した振とうでもゴムの分子鎖切断が起こり極限粘度は0.65まで低下した。NMR測定から分解生成物の両末端基がアルデヒドとケトンであると推定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Eng Aik-Hwee: "Structural Characteristics of Natural Rubber -Role of Ester Groups-" J.Appl.Polym.Sci.Appl.Polym.Symp.53. 5-14 (1994)

  • [文献書誌] 田中 康之: "天然ゴムの高純度化とその応用" ポリマーダイジェスト. 17-25 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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