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1996 年度 実績報告書

高速リビングハイモータル重合の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 07555672
研究機関東京大学

研究代表者

相田 卓三  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00167769)

キーワードリビング重合 / 有機アルミニウム / アート錯体 / ルイス酸 / オキセタン / エボキシド
研究概要

嵩高い置換基を有する有機アルミニウム化合物は、溶液中で単量体として存在し、高いルイス酸性を示すことが知られている。我々は、嵩高い有機アルミニウムと、アンモニウム塩やホスホニウム塩等のオニウム塩を組み合わせた単純な系により、オキセタンやエポキシドの重合が進行し、分子量の揃ったポリマーが得られることを見いだした。その際、オニウム塩とルイス酸から嵩高いアート錯体が生成していることをX線結晶構造解析により確認した。重合はアート錯体のみでは進行せず、重合が進行するためには、オニウム塩に対して過剰量のルイス酸が必須であることが分かった。しかも、オニウム塩に対するルイス酸の量を増やすことにより、生成ポリマーの分子量、及び分子量分布の値を保ったまま、より高速に重合させることが可能であった。このことから、本重合では、フリーのルイス酸がモノマーを活性化し、それに対して嵩高いアート錯体が求核攻撃することにより制御された重合が実現しているものと考えられる(求核種とルイス酸との共同作業)。また最近、我々は求核サイトとルイス酸サイトを同一分子上にもつ多核ルイス酸を設計し、これをオニウム塩と組み合わせた系においては、求核種とルイス酸とのより効率的な共同効果により、重合が加速することを見いだしている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takuzo Aida,: "Metalkprplynins as Initiators for Living and Immontal Polymerizations" Acconts of Chemical Research. 29. 39-48 (1996)

  • [文献書誌] Daisuke Takeuchi: "Controlled Coordinate Anionic Polymerization of Oxetane by Novel Initiating Systems:Onium Salt/Bulky Organoaluminum Diphenolates" Macromolecules. 29・25. 8096-8100 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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