研究課題/領域番号 |
07556006
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
池田 武 新潟大学, 農学部, 教授 (40005658)
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研究分担者 |
葭田 隆治 富山県立大学, 短期大学部, 講師 (40089016)
山本 由徳 高知大学, 農学部, 教授 (00093956)
松田 智明 茨城大学, 農学部, 教授 (50007788)
鯨 幸夫 金沢大学, 教育学部, 助教授 (20126577)
安藤 豊 山形大学, 農学部, 教授 (90005661)
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キーワード | 食味 / 緩効性肥料 / 窒素含有率 / 精白米 / 根系 / コシヒカリ / 追肥 / 日本海地域 |
研究概要 |
新潟大学 今年度は、コシヒカリを用いて、LP肥料の深層施肥の他に、への字施肥も加えて試験を行った。収量は、前年度までの結果と少々異なり、LPによる深層追肥よりも、への字による施肥で高かった。 精白米中の窒素および脂質含有率は、への字施肥で低く、LPによる深層施肥で高かった。また、両要因については、への字施肥は、慣行処理のものよりも低かった。 山形大学 一粒重が精米中の蛋白質含有率の変動に及ぼす影響を検討した。品種にハエヌキ、ササニシキを用いた。穂揃期における一籾当たり窒素量と精米中の蛋白質含有率には、両品種とも正の相関関係が認められた。すなわち、千粒重が重いと、相対的に蛋白質含有率は低下する傾向にあった。 また、耕起前に基肥を施用した圃場では、作土の下層への基肥の分布が多い傾向にあり、基肥窒素の利用率が高かった。そのため、籾生産能率が低く、精米中の蛋白質含有率が高い傾向にあった。 金沢大学 コシヒカリをもちい、ぼかし肥料を使用した有機栽培区に焦点をあてて収量調査と品質評価を実施した。今年度は、蛋白含量が高く、整粒歩合(良質米)は低下していた。この原因として、4-6月の低温寡照条件による生育遅延が、生育後半まで回復しないことが一因と考えられた。根系生育が劣り、かつ地上部の生育の遅延が続いた。米の官能検査と根のコアサンプルについては、今後調査する予定である。 前年度の根の解析から、硫酸カルシウムを施用すると、全根乾物重中の10cm以上の根の割合が増えることがわかった。
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