研究課題/領域番号 |
07556011
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
竹内 芳親 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (90032094)
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研究分担者 |
遠山 柾雄 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (00038267)
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キーワード | 砂丘圃場 / 吸引圧水頭 / マトリックポテンシャル / 多孔質セラミック / 校正装置 / 土壌水分 / 灌漑技術 / 施設栽培 |
研究概要 |
施設栽培現場において最も難しい技術として灌水技術がある。そこで、本研究は土壌水分を指標とした「土壌水分理管理システム」を2年間で構築しようとするものであり、以下の通り計画した。 平成7年度の研究計画 1。土壌水分センサーは多孔質セラミック式(圧力変換型)を使用し、センサーの高精度、長期使用の検討。 2。土壌水分センサーの水分計校正装置の試作と試作装置の実用性の検討。 研究の実績の概要 1。土壌水分センサーは最近開発された埋没型の土壌感圧水分センサーを使用した。(埋没型土壌感圧水分センサー・技術レポート、日砂丘誌41(2):74〜79)平成7年度は、ラッキョウ栽培圃場において約50日間の現地実用実験を行った。その結果無灌水区のセンサーは吸引圧水頭で短期間ではあるが800cmを越える値を示しその後は 降雨により吸引水頭10cmに回復した。以上の経緯から本土壌水分センサーは正確に作動したと理解している。本実験結果から砂丘地圃場においてもほぼ実用的な使用が可能であると判断した。 2。埋没型の土壌水分センサーの出力値は電圧で値である、そのために土壌水分値に換算するための校正曲線を作る必要がある。又センサーの精度チェクを必要とするため、本年度は水分計校正装置の開発を行った。 以上の1。2。の結果から、埋没型土壌感圧水分センサーの長期使用の問題とセンサーの校正装置と精度チェクが兼用出来る装置を試作開発した。本装置の特長は一つの装置で水分センサーの校正曲線の作成とセンサーの能力チェクが簡単に出来ることにある。 長年に渡って経時的に土壌水分量を正確にしかもマトリックポテンシャルあるいは吸引圧水頭を圃場で直接測定する事が大変に困難であった問題が本センサーと、同センサーの校正装置の出現によりほぼ問題が解決できたと考えている。
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