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1997 年度 実績報告書

新しい森林管理法「家系管理法」の確立

研究課題

研究課題/領域番号 07556035
研究機関東京大学

研究代表者

宝月 岱造  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 教授 (10107170)

研究分担者 奈良 一秀  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助手 (60270899)
木佐貫 博光  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (00251421)
福田 健二  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (30208954)
小島 克己  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (80211895)
井出 雄二  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90213024)
キーワードカラマツ属 / メラル-カ / ヒノキ / 繁殖様式 / 葉緑体DNA / 多様性 / PCR / マイクロサテライト
研究概要

本研究の目的は、特定の樹種について、森林全体の家系の多様性を維持しつつ同時に特定の優良家系を拡大するための森林管理法を、その繁殖様式を基礎にして確立することににある。そこで、昨年度に引き続き、様々な観点から、林木の繁殖様式を検討した。主な結果は以下の通りである。
(1)昨年度は、PCRを用いてrbcL遺伝子を比較し、カラマツとグイマツの葉緑体DNAが父性遺伝することを確認した。今年度は、カラマツ属樹木の交配家系において家系管理を行う際の指標を得るために、このrbcL遺伝子領域における制限サイトを利用して、人工交配によって作出された雑種カラマツにおける葉緑体DNAの遺伝様式の調査を行った。その結果、カラマツ属樹木の葉緑体DNAは父性遺伝する(Szmidtら.1985)ことが、ダイマツとカラマツの相互交配家系においても確認された。しかし、グイマツ(V551)×カラマツ(V307)では、2個体中1個体がグイマツ型を示し母性遺伝していた。葉緑体DNAが父性遺伝するとされるカラマツ属樹木において、希に母性遺伝や両性遺伝する可能性を示す結果が得られたことから、今後さらに調査個体数を増やしてこれらの生じる割合を調べ、雑種家系の遺伝構造解明につなげていきたい。
(2)その他に、メラル-カのDNA多型に基づく繁殖様式の解析のために、PCRに基づくマイクロサテライト領域解析用のプライマーの決定法を考案した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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